【お金編】無駄遣いを防ぐには

財布には必要最小限のお金だけ入れろ

財布へのお金の入れ方でお金が貯まる、というのはよく言われる話だ。
例えば、お札の向きを揃えたり、顔を下に向けて入れる、といったものは有名だろうが、ここではそういったジンクス的なものではなく、行動経済学という理屈に基づいたものを紹介しよう。

とはいえ、そんなに難しいことではない。
財布には必要最小限のお金しか入れないようにするだけだ。

普段、財布に入れているお金の額は人それぞれだろう。
しかし、無駄遣いを減らすということを考えた場合、何万円ものお金が財布に入っているのは決して好ましいことではないのだ。

行動経済学には「メンタルアカウンティング(心の会計)」という考え方がある。

メンタルアカウンティングは、人がお金を使うときには合理的に判断するのではなく、小さい枠の中で判断することが多いというもの。

例えば、買い物をするとき、その評価は絶対的な金額やそれから生み出される満足度ではなく、参照点からの変化の度合いや損失可能性を重要視する、と言われている。

「お金が貯まる財布へのお金の入れ方」をこれに基づいて考えると、1000円の物を買うときに、財布の中に5万円入っている時と1万円入っている時では使うときの心理的抵抗感が変わる、ということなのだ。

ということで、無駄遣いを防ぎたかったら「財布の中にはあまり大金を入れておかないほうが良い」となる。

また、臨時収入で現金が手に入るような場面があったとしよう。例えば、ギャンブルなどだ。

人間は、このとき手に入ったお金は、そうでないお金と区別して考え、散財をする傾向があるという。
このことから、行動経済学では人はお金に色をつけて判断するとしている。

そのため、もし臨時収入があったなら、そのお金は財布には入れず、すぐに使えないように銀行に預けるなどするのがオススメだ。