【生活編】スムーズに賃貸を退去するには
入居時に室内の写真を撮れ
賃貸には敷金というものが存在する。
敷金は、家賃を滞納したり、部屋を異常に汚したり、壊したりした場合の修理費に充当するための「担保金」で、賃貸借契約時に“預ける”ものだ。
通常の使用の範囲内での劣化や汚れの修繕・清掃は基本的に貸主(大家)が責任を負うことになっており、普通に生活をしている限り敷金は満額返金されることになっている。
しかし、現実は敷金の返金をめぐるトラブルも存在しているのだ。
まずは、敷金が確実に返金されるために、基準はしっかりと確認しておこう。
・契約書のルールを確認する
撤去時にクリーニング費用・修繕費用などを礼金から払う、追加料金を要求する場合がある、などの特記事項が掛かれている場合があるため、契約時に確認しておく。
・故意、過失(自分のミス)による故障や汚れがないこと
家具移動によるキズやへこみ、タバコの焦げ跡、飲食物放置によるシミ、ペットによるキズや汚れの他、鍵などの設備を破損・紛失した場合などがあると、返金が難しくなる。
タバコのヤニによる軽度の変色や壁に貼ったポスターの日照などによる跡、テレビや冷蔵庫による黒ずみ、といったものは自然の汚れと捉えられることが多いため、修繕負担の義務はないとされる。
※国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に、詳しい例が挙げられているので、気になる人は一度目を通しておくと良いだろう。