ど忘れした記憶を思い出すには
ど忘れする前と似た状況を作れ
普段は覚えているのに、何故か急に忘れてしまった、あるいは何かをしようと思ったらその何かが思い出せなくなる、といったど忘れ経験は誰にでもあるだろう。
心理学者が行った実験によると、覚えていたものを思い出すには、手がかりを利用するのが有効な手段だという。
その実験とは、酒を飲んだグループと飲まないグループの2つに分け、いくつかの単語を記憶させるというもの。
どちらのグループがより多くの単語を覚えているか、というものだが、もちろん答えは酒を飲んでいないグループである。
しかし、酒を飲んだグループにもう一度酒を飲ませ、酔った状態で思い出させると、今度は飲まなかったグループよりも多くの単語を思い出すことができたのだ。
酔った状態で覚えたことは酔った状態で思い出せる、という結果になったのである。
つまり、ど忘れをしてしまったら、覚えた時の状況をまず思い出し、実際にその時のことを再現するのが良いといえる。
何か忘れ物をして隣の部屋に来たものの、何がほしかったのかど忘れしてしまった…
なんて時は、一度元の場所に戻ってみれば思い出せるかもしれないということだ。