【仕事編】他人から信頼されるには
低めの声で話せ
人に信頼されるためには、男性も女性も、低めの声の方が良いと言われている。
例えば、選挙では声が低い候補者のほうが、より信頼がおけると答えた人が男女ともに多かったという。
アナウンサーの小宮悦子氏が、視聴者の信頼感を高めるため、意識的に声を低くした、という逸話もあるほど。
そもそも低い声の人が信頼されるのは、理性的、落ち着いている、安心感という印象が脳にインプットされているから。
逆に高い声は感情的、興奮しているというイメージが持たれる。
とは言え、発声の訓練を受けていない人が、無理に低い声を出そうとすると、少々不自然になってしまうだろう。
低い声を出すときは、やや低めを意識しながら、無理はしないことがまず一番だ。あとは、「うわずった声」「甲高い声」にならないように、落ち着いてしゃべるだけでずいぶん印象が変わる。
次に、響きの良い声を出す方法だ。
突然だが、ちょっとアクビをしてみよう。上あごの奥の柔らかい部分(軟口蓋)が上がり、口内のスペースが大きくなることが分かるだろうか。
この結果、よく響く声が出るようになる。人前で話す前など、少し意識してみると良いだろう。
さらに、この口内を広くする時間を長引かせるには「笑う」ことが良いとされる。にこっと笑うと頬の筋肉が上がり、それと一緒に軟口蓋も上に持ち上がるのだ。
テレフォンオペレーターは、電話ごしで表情が見えないにもかかわらず、デスクに鏡を置き、笑顔を確認しながら仕事をすると言う。それは表情が声に影響を与えるということが分かっているからなのだ。
プレゼンや交渉の場で相手に信頼してもらいたい場面などでは、以上のことを意識してみると良いだろう。